フェイシャルが勢揃い

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親友と言えるほどまた夫婦仲がいいの人がいなくても、素晴らしい仲間がたくさんいれば同様に死亡率が下がる。

今の時代、どうしても家族は時とともに離散しがちだ。 だからこそ高齢者どうしが集まって新しい地域社会を築こうとする動きもある。
ある研究では、高齢の患者は男女ともに、社会的つながりのある人のほうが心臓発作を乗り越えて生き延びる可能性が三倍も高かった。 誰かと強い幹を維持している女性は生存の確率が二倍だったという報告もある。
人だけではない。 ペットとの大脳辺縁系(感情脳)つながりでさえ、大きな意味がフィットネスでつながる人とのつながりやコミュニティを築くうえで、週に六日の運動は最高の武器かもしれない。
同じフイットネス・クラブに通う人と友だちになる。 そういう友だちと何かのスポーツをする。
共通の趣味をもつ。 一緒に楽しくやれることがあれば、それが何であれ大脳辺縁系(感情脳)を心地よく刺激してくれる。
休み時間の子どもたちゃ、転げまわっている子犬たちを見てほしい。 そこでは大脳辺縁系に若返りのシグナルを送るcmがあふれ出している。
何かを本当に楽しんでいれば、感情脳にCMがあふれる。 必ずしも身体を動かすことでなくてもいい。

チェスやトランプ、日本なら囲碁や将棋、女性ならフラワー・アレンジメントもいいだろう。 あいにく身体脳の刺激にはならないが、感情脳の刺激にはなる。
でも、どうせなら身体を動かして、身体脳と感情脳の両方にCMをみなぎらせたい。 たとえば、グループでサイクリングやウォーキングに行くとか。
クリスと私の共通の知人に、パットという女性がいる。 彼女は一九八0年代の初めにニュージャジー州でフィットネス・クラブをつくった。
今では八000人の会員がいて、会員は平均二時間半のエクササイズをしているという。 彼女はそれだけで満足せず、フィットネスを核としたコミュニティを広げていった。
クラブの会員から、その友人や家族たちへ、さらには地域へと広げていった。 今では州政府公認の小学校も運営している。
一時限目は必ずヨガをやり、一日の終わりには九O分の体育の時間があるユニークな学校だ。 もちろんパット自身が年齢を感じさせない女性だが、彼女は自分の若さを保つだけでは満足せず、みんなが肉体的にも感情的にも若さを保つために尽力している。
鳥だってボランティアする哺乳類や鳥類は、自分の直接の利益にはならなくても、たとえば、ある種の鳥は自分の巣で、別の鳥の卵を暖めてやり、コミュニティに役立つことを自発的にやる。 そのヒナを育ててやる。
なぜだろう。 簡単に言えば、群みんなが少しずつコミュニティれ)が住みやすくなり、のために働けば、それだけコミュニティそれだけ自分の生存環境が改善されるからだ。
限られた収穫の分け前をめぐっ(群れ)て争うより、みんながちょっと少な目の分け前で我慢し、残りをコミュニティ(群れ)に預けてみんなのために使えば、いずれは収穫が増えて一人ひとりの取り分も増える。 哺乳類や鳥類は何億年も前から、そういう可能性に気づき、大脳辺縁系(感情脳)を発達させてきた。

だからボランティアで何かをすることは、別に特別なことではない。 むしろあなたの感情脳にとっては自然な活動なのだ。
どんな活動でもいい。 ホームレスの人たちへの炊き出し、環境保護やリサイクルの活動、投票所の立会人、博物館のガイド、障害者や高齢者へのサポート。
いろいろある。 たまたま関心を同じくする人が集まって、一つの目的のために協力して取り組む。
そうすれば大脳辺縁系の活動が活発になる。 誰かのそれだけでは大脳辺縁系は刺激されない。
やっている慈善事業に寄付するのも立派な行為だが、コ、ミユニティの役に立つことをみんなと一緒にして、その苦労も達成感もわかちあってこそ大脳辺縁系が刺激され、感情レベルの素敵なネットワークができる。 もう一つ、ボランティア活動には幅広い年齢層の人が集まるという利点がある。
現代社会は年齢ごとにこまかく細分化されていて、いわゆる「老人ホーム」に入ったが最後、若い世代と付き合う機会はゼロに等しくなる。 しかしボランティア活動には、年齢は異なっても関心を同じくする多彩な人たちが集まる。
だから気分が若返る。 昔の地域社会には、高齢者が地域の幼い子どもたちに「おばあちゃんの知恵」を伝える場があった。
効率優先の現代社会で、それは失われてしまった。 しかしボランティア活動そういう世代を越えた付き合いの可能性が残っている。

今の世の中は、高齢者を社会の「お荷物」と考えがちだ。 しかし進化論的な時間の流れでみれば、高の場には、(群れ)に役立つ存在だった。
生きているかぎり、私たちが「お荷物」になる必要はない。 むしろ「お荷物」ではないことを積極的に示していくべきだ。
子どもたちに本を読み聞かせるのもいい。 道路や公園の掃除をするのもいい。
あなたは何歳になってもコミュニティにとって重齢者もずっとコミュニティ要な存在でなければならないし、そうなれるはずだ。 哺乳類とは、そういう生き物なのだから。
「病気」を言い訳にしない大脳辺縁系(感情脳)が元気であれば年齢を重ねても楽しく生きられる。 人とつながり、コミ、ユ一ア(地域社会や仲間たち)と楽しくつながっていれば大脳辺縁系が十分に刺激され、若返りのcmがあふれ出す。
だから私たちはいくつになっても、人とのつながりを求め続け、それを大事にすべきだ。 イとはいうものの、実際に年齢を重ねるにつれて、私たちがはまりやすい落とし穴が二つある。
一つは、スポーツやボランティア活動をしたい気持ちはあるのに体力が追いつかないという問題。 もう一つは、今の時代には避けがたい介護の問題だ。

現代人はたいてい、六五歳になるまでに何らかの慢性的な病気を背負い込んでしまう。 いわゆる生活習慣病だ。
病気と診断されないまでも、健康診断などで「要注意」と言われたり「生活改善」を指導されたりしている。 そして困ったことに、病気と言われた瞬間に運動や人付き合いをやめて家に閉じこもり、ひたすら「安静」に努めようとする人が多い。
これが大きな間違いだ。 インフルエンザなら安静にして外出を控えるべきだが、生活習慣病は違う。
生活習慣病になりかけたときこそ、身体脳も感情脳も大いに刺激してアクティブに、そして楽観的に生きていくべきだ。 ところが現実には、六五歳以上の女性の五O%近くが「いずれは自分は養護施設に入るんだ」と思っている。
たしかに養護施設や病院に入たいていは短期的な問題(たとえば骨折後のリハビリとかだ。 その気になれば、ることもあるだろうが、たいていは施設や病院を出て、もう一度コミュニティの中の生活に戻っていける。
だから病気を理由に運動をやめてはいけないし、コミュニティ活動をやめてもいけない。 治療とリハビリを終えたら社会に復帰する。
そういう強い意思を持ちつづけてほしい。 もうひとつ、私たちには介護という重い責任がある。

年老いた両親と若い子どものあいだに挟まれた世代にとって、介護はきわめて現実的な問題だ。 そしてここでも「介護疲れ」を理由に日々の運動や人付き合いをやめてしまう人がいる。
もちろん介護は大変だろう。


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